実務教育について
実務教育とは
目的
実務教育の目的は、MRが患者志向に立ち医療関係者から信頼されるパートナーになるために必要な実践的資質を習得し、生涯にわたって向上することです。
実施主体
この実務教育は、教育研修システムの認定を受けた法人(認定企業)が主に自社のMRを対象に責任をもって実施するものです。
実務教育はどう変わるか
行動が変わらなければ、医療関係者から信頼されるパートナーになることはできません。
実地で行動を評価します
MRは、日々の学習や研修の機会に学ぶMRに求められる資質(知識、技能、倫理観)を、MR活動で実践することで身につけ、さらに向上する必要があります。その結果、医療関係者から評価され、信頼を得ることができます。
そのため、教育の成果確認として実地でMRの行動を評価することが求められます。
実地での行動評価(教育の成果確認)は、2025年度に試行的に実施され、2026年度から必須となります。
「実務教育」の科目
実務教育の科目は4つに集約されます。
実地教育は、On the Job Training (OJT)として教育の内容よりも場所や形式を表すため、2026年度以降は企業が必要とする科目には含めません。
実務教育はOff-JTとOJTが組み合わされ、実施されるものになります。
このうち倫理と安全管理には 実務教育認定基準 が設定されています。
実務教育の種類とその名称
対象者の違いによって、2種類あります。
導入プログラム
はじめて実務教育の内容を学ぶMR予定者を対象としています。
継続プログラム
導入プログラムを修了した者のうち、主にMRとして活動している者を対象としています。
導入プログラムも継続プログラムも同一の科目です。
「実務教育」はどうなれば修了認定を受けられるか
認定企業は、「実務教育全体の一般目標(GIO)」と「到達すべき具体的な行動目標(SBO)」を設定し、一連のプログラムを構築しています。
導入プログラム
単独でのMR活動を任せられる実践的資質を備えたかを、MR予定者を対象に実地で成果確認(行動評価)を行います。
それぞれの科目でSBOに到達したことが確認できれば、実務教育の修了認定を受けることができます。
継続プログラム
年度単位で実施される継続プログラムでは、すべてのMRを対象に実地で成果確認(行動評価)を行います。
それぞれの科目でSBOに到達したことが確認できれば、実務教育の修了認定を受けることができます。
到達すべき具体的な行動目標(SBO)はどのように設定されるか
倫理と安全管理
すべてのMRに共通した「実務教育認定基準」を用いて目標を設定します。認定企業によってはより高い水準の目標が設定されることもあります。
技能とその他の科目
認定企業が独自に目標を設定します。
修了認定が受けられなかったらどうなるか
配置転換、休業等によりやむを得ず実務教育の修了認定を受けられなかった場合でも、認定証に記載されている有効期限まで認定は維持されます。
MR職に戻るときは、必要に応じて認定企業が実施する「復職プログラム」を受講して、実務教育の内容をアップデートすることができます。
復職プログラムについては、別途、後日公開予定のページで紹介します。
前年度の実務教育継続プログラムの修了認定受領確認
MRが自ら生涯学習に取り組むことを意識してもらうための新たな取り組みとして、前年度の継続プログラムの修了認定の受領を確認していただくことになります。
日頃から「MRポータル」にアクセスし、ご自身の生涯学習の履歴等を確認する習慣をつけましょう。
2026年4月に開設される「MRポータル」で確認できます。