理事長 畠 清彦

理事長あいさつ

公益財団法人MR認定センター
理事長 畠 清彦

2026年6月29日に理事長に就任いたしました、畠清彦でございます。
初代理事長の髙久史麿先生、先代理事長の井廻道夫先生の後を継ぎ、その職責の重さを改めて実感しております。

当センターは、定款第3条に掲げる「医薬情報担当者(MR)の資質を認定する試験の実施及びMRの資質向上を図るための教育環境の整備等を行うことにより、医薬品の適正使用に必要な情報提供等の質的向上を図り、もって国民の保健衛生の向上に寄与する」ことを目的としております。今後もこの使命に基づき、事業の着実な推進に努めてまいります。

1997年に創設されたMR認定制度は、MRの将来ビジョンである「患者志向に立った医薬情報の提供・収集・伝達活動を通じて、医療関係者から信頼されるパートナーとなる」の実現に向け、2026年4月に新たな一歩を踏み出しました。

超少子高齢社会の進展、国民医療費の増大とその抑制策、薬物治療の高度化・専門化・個別化に加え、医師をはじめとする医療関係者の働き方改革や医療機関の経営環境の変化、さらにはMR数や製薬企業数の減少、COVID-19の影響による対面機会の減少とWeb面談の拡大、近年の生成AIの急速な実用化と進展など、医療およびMRを取り巻く環境はこれまで以上に大きく変化しております。
特に、創薬モダリティの多様化によってもたらされる薬物治療の高度化・専門化・個別化の進展により、「患者ごとに適正な医薬品使用」を実現することが強く求められるようになりました。それに伴い投与設計は一層複雑化し、加えて医薬品の安全性に対する社会的関心の高まりも相まって、適正使用の重要性はこれまで以上に増しております。このように、医薬品の適正使用に関する情報の価値は一段と高まっており、特に安全情報を含めた的確な情報提供を担うMRへの期待は、ますます大きなものとなっております。

その一方で、後発医薬品は日常診療に広く用いられ、医療提供体制を支える重要な基盤となっております。近年、安定供給や品質に対する関心が高まる中にあっても、医薬品の適正使用に必要な情報を適時適切に提供するとともに、医療現場の声を丁寧に収集し、関係者間で共有していくことの重要性は変わるものではありません。こうした情報の適切な流通を担うという観点においても、MRに求められる役割は引き続き重要であると認識しております。

また、医薬品の品質・安全性に関する情報を積極的に収集するMRの活動は、医薬品の安全性確保と薬物療法の質の向上において極めて重要であり、その意義は今後も変わるものではありません。

インターネットや生成AIにより情報収集が容易となった現代においてこそ、人と人との対話から生まれる気づきや新たな発想、さらには刻々と変化する情報の的確な共有が重要であると考えております。そのためにも、改定されたMR認定制度を確実に軌道に乗せ、定着させることで、MRの資質向上をこれまで以上に推進してまいります。

今後とも、認定企業、MR個人、当センターの三者がそれぞれの責任を果たし、連携を一層強化することで、MRの資質向上に努め、ひいては国民の保健衛生の向上に貢献してまいります。

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